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ミートゆきおのブログ

いつも眠いよ!肉が好きだよ!酒も好きだよ!

弁護士なしで訴訟してみた

〜一人で訴訟をすることになった〜

私は法律の専門家でもないので今回の事で分かったことを書いて行きます。

 

〜コトの始まり〜

以前、私はとある業務を請け負い、その仕事をしていました。 契約の内容は、入金された報酬のうち一定の割合を報酬として受け取るというものです。 数回の仕事の分の入金されたのですが、最後の分の入金を相手がしてくれなくなってしまいました。 もともと知合いだったので、信用していた私が甘かった。 身銭で経費を払って仕事をしており、赤字になることに納得できないので訴訟を決意。

 

〜法律家と話をしてみることに〜

無料の法律相談をネットで探して行ったり、「共産党は労務問題に協力的だから相談してみては?」と知人に助言されたので共産党事務所へ電話相談。私の地域では一ヶ月に一回無料法律相談をやっているとの事だったので相談してみる事に。

以下が相談時の会話です。

オレ「これこれこういった案件なんですけど費用はいかほどかかるものなんですか?」

先生「10万円程度からですね。切手代とか印紙代は別途です。」

オレ「」

完全に赤字ッッ!!!なので自分でやる事にしました。

 

〜法律の勉強!勉強!勉強!〜

無料法律相談や、本屋の立ち読み、某巨大掲示板で訴訟について勉強しました。 無料法律相談は探せば初回無料とか、自治体がやってたりとかで色々あるものです。

まず少額の訴訟は民事事件で選択肢は二通りあり、「少額訴訟」と「通常訴訟」の二通りがある事がわかりました。 少額訴訟を当初は検討していたのですが、この少額訴訟は証拠(借用書、契約書などの書類がある場合)がハッキリとしていて、一回しか裁判が出来ない事が分かりました。簡単に言えば分かりやすい簡単な内容専用の裁判です。

しかも、相手が通常訴訟に移行したいと言えば勝手に通常訴訟に移行出来るシステムという事でした。 それなら二度手間になるかもしれないと考え、最初から通常訴訟にすることに。 さらに調べていくと訴訟の順番はどうやら、「訴状」という形式の決まった書類を裁判所に提出してから始まる。という事だったので訴状を書くことに。 ネットで調べても書き方がイマイチ分からないので、30分無料法律相談をしに行って書き方を教えてもらったりしました。親切な先生で丁寧に教えてもらいました。 書き方について簡易裁判所にも電話したところ「誰が見ても内容を理解できるように書いて下さい」と言われ、試行錯誤して作成しました。 今思うと私のミスだったのですが、口頭で契約していたため、相手が「こんな契約は知らない。無効だ」と言われてしまうとそれまでという事に気が付きました。

ここで証拠を固めなければ裁判に負ける!それならやる意味無いなぁ。。。とか思ったので証拠を集める事に。 自分の銀行口座の写しやら、お客さんの契約書やら、お客さんに願い倒して銀行口座のコピーとかまで貰いました。 その資料の中に報酬未払をしている相手の名前の入った入金履歴があったので、事実上契約はあったと証明出来ると考えました。

揃った資料をどう文章に紐づかせていくかが分からなくなり、また無料相談を探し当てて行ってきました。 そこで勉強になったのは証拠の名前の付け方です。

それは「甲○○号証」という名前を一つ一つ付けていく事でした。○○には数字が入ります。甲は自分の事を表しています。甲が提出している○○号の証拠という意味です。(相手の証拠は乙○○号証となる)

訴状の中の書き方は「被告は原告に何月何日に報酬の支払をした。(甲○○号証)」と書いて提出する証拠にも同じ番号を振って訴状を作成していきました。

 

〜訴状の提出〜開戦ののろし〜

ついに書類を完成させて提出。

提出時に、該当する裁判所に「特別送達用の切手」と「訴状に添付する収入印紙」を同封して送ります。金額とか相手の数とか地域によっても金額が変わるものらしいのでこれから裁判する人は管轄の裁判所に確認して下さい。 私の場合は合計6000円分の切手と収入印紙でしたが、封筒で送るには高額で心配だったのでレターパック350という追跡可能な郵便局のサービスを利用しました。 提出したら連絡があり、今後の予定について裁判所から相談があります。

 

〜訴状のミス〜訂正しろby簡易裁判所〜

郵送後、数日してから連絡がありました。

① 個人を相手取るのか会社を相手取るのか?内容を修正して提出してもらいたい。

② 証拠に出した音声記録の要約ではなく、全てを文章にして提出してもらいたい。

③ 請求金額の内訳の記載が無いので、追記して提出してもらいたい。

 

 

①の件は、相手が個人事業主で屋号の後に相手の名前書いて送っていたので「んで、どっち訴えるの?」という連絡でした。 とりあえず今回は個人を訴えることに。

②の件については、CDに音声記録を保存して内容の要約を文章で添付していたのですが、被告側に再生出来る装置が無い場合、証拠能力がゼロとの事だったので会話の内容を全て文章に起こす事と、聞きとった日時を記入してもらいたい。との事でした。 日付なんて覚えてないんだけど…とか思ったのですが、音声データのプロパティを確認したら日時がちゃんと記録されていたのでそれを文面に起こして修正したものを郵送しました。

電話録音に使ったのはソニーのICレコーダーと、通話音声を録音出来るイヤホンです。骨伝導で自分の声を録音して、外についてるマイクで電話の音声を取れるスグレモノ。

SONY ステレオICレコーダー/エレクトレットコンデンサーマイクロホン

③の件は、言われてみたら確かに請求金額の内訳が書いてなかったので記載して送ることに。シロウトが訴状を書いたのが丸出しです。ちなみにとある弁護士先生に言われましたが、提出した後はなんとなく進んでいくので大丈夫だと思いますとアドバイスも頂いていましたw

実際になんとなく進んでいきます。

 

〜やっとこ日程確定〜

訂正した資料を提出するとさらに数日後、簡易裁判所から電話連絡が。

裁判所「それでは裁判の日程を決めたいのですが、何月何日の午前10時からか、午後1時からが選べます」

俺「その他の日程はありませんでしょうか?」

裁判所「その他の日程だと、その二週間後の何月何日になりますが」

俺「(・・・平日に裁判とかマジお役所仕事だよな!まぁわかってたけど)じゃ最初の日程でお願いします。」

という事で日程が決まりました。ちなみにこの日程は約一ヶ月先でした。 この段階で相手方(被告側)に特別送達という裁判しますよ!何日に出頭してね。っていう書類が送られるとのこと。

それに加えて私の元にも「期日請書」なるものが届くことに。FAXがあればFAXでも大丈夫らしいのですがFAXがないので郵送で送ってもらうことにしました。 届いた「期日呼出状」には事件番号が割り振られており、正式に受理された模様です。 訴状に自分で書いた「未払報酬請求事件」というそのまんまの事件名称も記載されていました。

「期日請書」に指定された日時と私の氏名と印鑑を押印してFAXで返送します。(自治体によって違うかも?) このまま順調に行けば指定された日に裁判なのですが、一つ懸念がありました。 以前、早く金払って内容証明郵便を送った時に、宛名不在で返送されてきた経緯があったのです。 相手方の弁護士が入れ知恵をしたのだと思います。特別送達もそうなる可能性があるので、それが唯一の懸念材料でした。

その数日後に裁判所へ連絡した所、問題なく相手方へ届いていますとの返答。着々と裁判までの日々が過ぎていきます。

 

〜反撃の答弁書〜

そんなある日、郵便受けを見たら裁判所から手紙が届いていました。 開封してみると「答弁書」なるものが。ネットで調べてみたところ、訴状は原告(訴える側)の一方的な主張であるので、被告(訴えられる側)が原告の主張を退ける為に出す書類のようです。 その内容に更なる怒りを覚える内容が…!!

前述しましたが、私の報酬は入金額から割合を貰う話になっていたのですがなんと、入金額は割引されているので私は損害を受けていると記載されていました。

コイツクズすぎ。。。やっぱり残念なヤツだなぁ。。。と思いつつ、

気を取り直してネットで調べてみると、書いてある事を完全否定しなければ勝訴出来なさそうな事が書いてありました。 そこで早速以前の被告とのやり取りを調べてみると、割引した金額が記載されている書類に被告の会社の印鑑がある書類があったので新しく甲号証を割り振って、被告の答弁は矛盾しているという「準備書面」というものの作成に入る事になりました。 「答弁書」は被告が提出する書類なのに対して、「準備書面」は被告の答弁を再度論破するために提出する書類のようです。 裁判の日程が刻一刻と迫ってきている中で証拠集めと「準備書面」を書き上げました。

 

〜無料ユーザーから5250円の課金ユーザーへ〜法律相談〜

論破出来そう?な書類を作成したのはいいのですが、今回ばかりは自信が無いので今まで無料法律相談を受けてきた管理人ですが、ついに30分5000円の法律相談へ手を出す事となりました。

行く理由は、今回作成した書類で勝てそうか?という点と、もし敗訴した場合は被告が請求している金額を支払わなければいけないのか?など諸々の質問がありました。 早速アポを取って弁護士相談へ。

オレ「んで勝訴できそうですか?」

先生「裁判官の判断ですが、準備書面を提出すれば答弁書の内容に疑問が出てくる事にはなると思われます」

オレ「敗訴した場合は損害といわれているお金を払わないといけないんすか?」

先生「この裁判だけで言うなら払う事は無いです。こちらが請求した金額が取れるか、取れないかのいずれかです。被告が反訴してきたら損害は出ていないという事を証明しなくてはならないですが。ただ、反訴の手続きは煩雑だから、まずしてこないと思いますよ」

オレ「この人ウザイので遅延損害金みたいの取れないですかね?」

先生「商取引なので遅延損害金で年率6%が認められていますけど今回の件だと少額すぎますよねwww」

オレ「計算するのも面倒なんで、しない方向で行きますw」

先生「にしても被告の書いた答弁書の文面読みにくいですねw」

オレ「そいつアホなんで仕方ないですw」

みたいなやり取りを経て、準備書面を添削してくれました。

 

〜裁判当日〜決戦の時〜

さらに分かりやすい文章にして頂いて、裁判当日…!!

私の地区の簡易裁判所は微妙な所にあるのでタクシーを拾って行きました。 ここが裁判所か…とか思いながら受付へ。キッタナイボロい建物でした。

んで、法廷へ案内されました。 そこには今日の裁判の予定がズラッと書いてあって、某消費者金融とかの名前が被告として多く並んでいました。

多分少額訴訟とか、過払い請求とかの裁判の予定が書いてあったのでしょう。 少しドキドキしながら指定の時間まで傍聴席でしばし待つことに。 テレビとかで出てくる裁判所という程の規模では無いものの、しっかり裁判官の席と書記官?の席、傍聴席に分かれた作りになっていました。 傍聴席に普通に入ってくる男性がチラホラ…これがもしや傍聴を趣味にしている人?とか思いながらボケーっとiPhoneでニュースを眺めていました。

指定の時間の5分前になってもまだ被告が登場しなかったので、今回は答弁書だけ出して裁判をスルーするのかと思っていました。

(答弁書を提出した場合、裁判に立ち会わなくても被告の主張を言っていると判断されるらしい)

直前になって廊下から靴のコツコツとした音が…。ドアを開けて来ましたよ。憎き被告が! そして書記官?に「原告、被告、前へ」と促され「裁判を始める!!」と裁判官に言われて裁判開始。 訴状に記載されている文章の簡単な確認をされ「間違いないか?」問われ、「間違いないです」という俺。 答弁書についての確認を促される被告「コレコレで間違いないですか?」と裁判官に問われてアスペルガー症候群並のトンチンカンな答えをする被告。

アホだなーコイツやっぱりとか心の中で思いつつ、どういう展開になるのか見守っていました。

そうした中で、事あるごとに裁判官に質問をされて答える俺と被告。 数十分のやり取りの後に一旦裁判は終了することに。

 

〜爺さん登場〜

そこで司法委員なる爺さんが和解しようよ!みたいな軽快な事を言い出して、和解するための普通の部屋へ。 小部屋で説明されたことは、民間から私みたいな人を選任されるんだよ。とりあえず裁判してバチバチやってもしゃあないから和解しようよ。お互いの言い分とりあえず聞くよ。聞いている間、相手は外で待っててね。みたいな事を言ってお互いの事情を交互に聞いて貰いました。

その間、約2時間。 長い…今日一日休んだけどここまで時間がかかるとは正直思ってなかったですわ。。。 正直裁判ダルイなーとか思っていた所に、今日和解金として請求の50%くれてやるから和解しようぜとかいう話が出てきました。

俺の請求していた金額の50%。ハァ?なんで実は損害も何も出てないのに50%しかくれないワケ?頭湧いてるんじゃね?俺の方が交通費とか諸々で損害出てますわ。とか心の中で思いつつ、「裁判は最後までやろうと思います」と言う俺。 司法委員の人は、「今後、裁判で勝ったとしても強制執行の手続きとかしなきゃいけないから時間もかかるし面倒だよ」みたいな事を言って来たので「手続きの内容は理解しています」とお伝えして再度被告と対面。 対面しだした途端に被告が「反訴しようと思っていて、弁護士を次回からつけようと思っています」とか言い出しました。

弁護士雇う金あるなら俺が請求している金額払えば全て手仕舞いになるのになぁ。ホントにクズだわ。と思いながら話を聞いていました。

ちなみに私の訴状には、

「入金あったんだから約束してる割合のお金払ってね。」と書いてあって、被告の答弁には

「入金してあったのは正規の金額じゃなくて、割引した金額の話は聞いてないから損害が出ている。」と書いてあったので反訴されて負けると俺が損害賠償を支払わないといけないように仕向けて来たのでした。

今までもハラワタが煮えくり返る思いでしたが、同意していた事をひっくり返して損害が出ている事にした為、更に怒りが湧いて来ました。

本当にカスすぎる。死ねばいいのに。

小部屋での司法委員の和解工作は決裂。再度法廷へ向かうことに。

 

〜一日で二度目の裁判〜

また裁判官が「裁判を始める」と言って再度裁判開始。

こんな短時間で2回も裁判するものなのか。とか思いながら再度裁判が始まりました。昼時だからか傍聴席にも人が全くいません。

ここで少し私の心にも自分で始めた事ながらフッと

『裁 判 メ ン ド イ』

と思い始めていました。今後、証拠集めて相手を論破していかないと裁判に勝てないのはGoogleセンセイで調べてなんとなく知っていたので、証拠集めとか、一ヶ月に一回仕事を休んでまで裁判続けても損害が大きくなるだけ。という事をなんとなく考えていました。

 

〜ランボー怒りの和解〜

裁判官が、「和解は不成立となったようだけど、今後も裁判続けるなら原告も証拠を集めて損害が出ていないという証明をしなくてはならないけど証拠はあるの?」と問われ「あるものと無いものがあります」と答えました。 「本当に和解しなくてもいいんだね?」と裁判官に言われ、怒りだけで裁判を続けても貴重な時間がもったいないナァ。面倒だから和解してもいいんだけど一回和解しないって言った手前なんとなく言えないなぁ。

と思い「一度電話で相談してきてもいいですか?」と質問。「大丈夫。してきてもいいよ」と裁判官に言われ、一度法廷の外へ。

裁判中断って出来るんだw そこですかさず嫁に電話。

俺「ぶっちゃけ、もう面倒だから和解で終わらせようと思うんだけどどー思う?」

嫁「好きにしなー!長引くの面倒だから終わらせちゃえば?」

俺「やっぱりー?一回和解しないって言った手前言い出せないから相談するって事で法廷出てきたんだよね。和解金も今日もらえるらしいから和解するわ。でも反訴するとか言っててさぁ」

嫁「反訴するとか言ってるなら、しないってちゃんと確認してからにしなー」 俺「はーい。んじゃ」 と、軽いノリで電話は終了。

法廷に戻って「和解します。」と裁判官に伝え、和解調書なるものの作成へ。 和解調書の中に、お互いの債権は一切存在しない事を記入してもらい、反訴の対策も盛り込んでもらいました。

司法委員の説明によると、和解調書は確定判決と同一の効力があるとの事。 法廷内で和解金を受け取り、和解成立。解散。という結末で今回の事件は幕を閉じました。 最後の最後でわかった事ですが、和解金はしっかり封筒に全額入っていて、被告は和解に持ち込むように仕向ける事が元々の狙いだったようです。マジでクズです。

被告は残念な人間性で本当にクズでしたが、今後の書類作成、証拠用意、裁判の時間と期間を考えると今回の判断は間違えていなかったと思います。 怒りでイライラしましたが、もう終わらせた事なので大人になる事にします。

 

〜あとがき〜戦争はまだ終わっていない〜

って書きたかっただけでもう終わってます。

初めて裁判をしてみた私のの事実を全て文章にしてみました。この裁判一回の為に、何時間割いたか分かりません。本当に無駄に長い時間でしたが、司法について若干勉強出来た経験が残りました。

今回の事で、仕事をするときは契約を結ぶ。口頭だけで契約する事は絶対にしてはいけないと思いました。信頼というのはこちらが一方的にするものであり片道通行です。相手が信頼を重んじているかどうかは全く分かりません。 今後のためにも記録に残るやり取りをして、言った、言わないとならないようにしなければいけないと感じました。この文章を読んで初めて裁判する人が参考になれば良いと思います。ここまで少額でやる人も少ないとは思いますがw 相談した弁護士にも、ここまで簡易裁判所でバチバチやるのは珍しいですね。このまま進めば地方裁判所に移管されるかもしれません。とか言われてしまいました。 一言で裁判を語るのなら、「証拠が命」です。